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aiko 4thアルバム『秋 そばにいるよ』全曲感想

aiko 4thアルバム『秋 そばにいるよ』全曲感想

こんにちは、ナカノです。

今回は『秋 そばにいるよ』について全曲感想を書いていこうと思います。

『秋 そばにいるよ』は「aikoすごい!」と思うきっかけになったものなので個人的に思い入れが深いアルバムなんですよね。

曲によって熱量が違うかと思いますが、よろしくお願いします。笑
(言葉にできないだけで好きなのもあるけれど…。

それでは、書いていこうと思います~。

『秋 そばにいるよ』収録曲

『秋 そばにいるよ』 aiko

M1.マント
M2.赤いランプ
M3.海の終わり
M4.陽と陰
M5.鳩になりたい
M6.おやすみなさい
M7.今度までには
M8.クローゼット
M9.あなたと握手
M10.相合傘 (汗かきMix)
M11.それだけ
M12.木星
M13.心に乙女

『秋 そばにいるよ』/aiko
【品番】
(初回限定仕様盤)PCCA-01777
(通常盤)PCCA-01778
【発売日】2002/09/04
【価格】¥2,913(本体)+税

『秋 そばにいるよ』全曲感想

M1.マント


うまくいかないとき、落ち込んだときに聴きたくなる曲。

見上げた空を黄色く塗って
あるはずないものを創り出せばいい
傘をマントに綿毛の様にあたしはゆらゆら舞い落ちる
黄色い空に光る綿毛に舞い降りる

コンクリートのグレー。
ずっと下を向いて歩いている。
パッと上を見ると空がやわらかい黄色になるところを想像しました。

現実に黄色い空なんてない。
でも、ないなら創ればいい。

聴き終わると、「とりあえず、やってみるかー」って気分になります。

M2.赤いランプ

大好きな曲。『まとめⅠ』ではライブっぽくテンポ速めで聴けます。

が、『秋そばにいるよ』の中ではこのテンポで聴きたい。

2人の終わりを「赤いランプ」で表現しています。

個人的に、

黄金色の今の空は何も知らない

っていうフレーズが好きで。

空は綺麗に輝いて、「あたし」が惨めなようすも知らずあっけらかんとしている感じを想像します。

同じ黄色系の空でも、『マント』では希望を感じるのに、使い方が変わると印象も変わりますね~。

M3.海の終わり

君とあたしは表面上は仲良くやっているつもりだけれど、ちょっとうまくいっていないのかなと想像しました。

大きい喧嘩っていうよりは、日常的に喧嘩してそうな感じ。

サビです。

仲直りしようよ
2人付いた傷を塞ごう
仲直りしようよ
いつかは離れてしまうんだ
大切にするから

仲直りしようとはしていますが…だいぶ頑張ったけど、もう終わりに近いのかなあと。

「傷を塞ごう」「大切にするから」とは言ってはいますが、「いつかは離れてしまうんだ」は、ぽろっと本音が出た…?

いつもこうやって仲直りに持っていくのだけど、どうせまた喧嘩するんだろうな~みたいな諦めを感じます。

『海のおわり』っていうのは、海の存在のように、あたしたちの関係もずっと続いていくものだと思っていたけれど、いつかは終わりがくるのかもなあという風に受け取りました。

M4.陽と陰

この曲も好きです。

直接応援してくれてる曲って感じではないのですが、この人についていきたいなって思わされます。

背中で感じろ的な。

自分で考えて、突き進んでいくしかないよなあって思います。

M5.鳩になりたい

のんきな感じの曲調で始まるのに、聴いてみると切実だなあと思いました。

誰にも怒られなくて 眠りたい時に時間を忘れて
周りに気を使う事なく 大空を羽ばたく
あたしはそんな鳩になりたい

この曲を聴いて、aikoも何にも考えたくないことあるんだな~と思ってちょっと安心したというか。笑

勝手な想像だけれど、何かしらやってないと落ち着かない人なのかなあと思っていたので。

私は鳩が苦手なので、何かになるなら「なまず」がいいです。笑

M6.おやすみなさい


低音多くてかっこいいなあと思った曲。

電話で最後の別れをむかえる歌ですが、「電話」という言葉が一切出てこないのがすごい。
でも電話ってわかる。

二人を繋ぐ一本の波は暖かくもあったり
止まらないあたしの言葉に優しく耳を傾けてくれた

最後の言葉が「おやすみ」なんですよ。

2番サビでは

大きく開いた穴の埋め方解んなくてもなんとかやってみるよ
だから おやすみ

と、別れを受け入れてやっていこうとしてるんだけど…

今も好きだよ

の声が、まだ全然好きなやつの「今も好きだよ」なんですよ。
口では言えなかったと思うけど…切実なやつ!

せつねー!

M7.今度までには

出た当時はそんなに好きではなかったのだけれど、年々好きになってきた曲。

状況的に別れているのか、別れそうなのかどちらかはわかりません。

「あたし」は「あなた」のいうことをきいて、幸せに暮らしていた。

肺の奥が音を鳴らしてきしんで結局理解出来ないまま
あなたの言葉を飲み込むふりしてそっと戦う決意をしてみた

でも、「あなた」の話していることがわからなくなってきた。
その後も状況は思わしくない。

「戦う決意」っていうのを考えてみる。

表面上いい子にしていれば、従っていれば幸せでいられるかもしれない。
でも、違和感が出てきたのに一緒にいられる?
黙って何も言わずに水面下で別れの決意をしたんじゃないかなあと。

たった一度だけ違った顔を見て以来
ここは無重力で 誰に笑いかけてるの?

「あなた」が他の誰かと話していたときの顔が、「あたし」に向けられた顔と違っていた。

世界が保てなくなってしまった。

浮気なのかどうかはわかりませんが、何かが違っていた。

世界が保てなくなったから「あなた」のいう事も理解できないし、本当の気持ちですらわからない。

あれも素晴らしくってこれも素敵だった
悲しいけれどせつないけれど
あれもこれも忘れるのかなぁ
そして最後にあなたの温もりも忘れるのかなぁ

できれば覚えておきたいけれど、今この瞬間を切り取って真空パックに入れておくこともできないんですよねぇ。
そのまま保存できないからこそ素敵に思えるのだと思うけれど。

「あなた」の言うことをきいていればよかったのかなあ…?

M8.クローゼット

イントロから、ずーっとホーンが鳴ってて楽しい。

奥の奥から引っ張り出してきたノート
無造作に書かれた「忘れないで」

ふとした時に部屋から出てきたノート。
ノートを見ていると、ずっと忘れていた、ノートに書かれていた「あなた」のことや「あたし」の気持ちを思い出す的な歌です。

この曲で出てくるノートって日記的なもので、人に見せるものでもないんだろうなと。

でも、自分が忘れてしまったら、書かれていた想いたちは永遠に忘れられてしまう訳で。

大変だった頃の自分も「忘れないで」という昔の「あたし」からのメッセージなのかなと。

M9.あなたと握手

アルバムの中で1番アップテンポな明るめ曲。

喧嘩しても、疲れてしまっても近くにいるよ、離れたりしないよ的な感じかと。

でも、前曲『クローゼット』で「忘れないで」という言葉が印象的だったので、私引きずってます。笑

『クローゼット』では「過去の自分を忘れないで」と自己完結していたと思うのですが、『あなたと握手』では、がっちり最後まで離さないわよ感。

1番サビ

最後まで何があっても 忘れないで
あなたと握手

2番サビ

最後まで何があっても 忘れないわ
あなたと握手

私も「忘れない」からあなたも「忘れないで」よね!的な。
最後までっていうのはやっぱり最後までってことですよね。永遠。

M10.相合傘 (汗かきMix)

『花火』のカップリングの汗かきMixバージョン。ロッキンな感じです。

学生の片思いな曲。
相合傘できるようになりたいけれど、「あなた」は他の子を見ていた。
あなたと目が合っただけで期待してしまってた的な。

『花火』のカップリング時はしっとりした感じで、「あたし」は引っ込み思案な子だろうなあと思っていましたが、汗かきMixの「あたし」はグイグイ行きそうな感じがしました。

距離が近いのに、「あなた」本人だけ気が付いていなさそう。笑

同じ曲で雰囲気が全然違うのが面白いです。どちらも好き。

M11.それだけ

今「あなた」がいて「あたし」がいて「それだけ」でいいっていうストレートなバラードです。

もう、何にもない2人だけの世界で、余計な言葉を言う必要がないなあと思う。

シンプルに「ただそれだけ」。

M12.木星

曲も歌詞も壮大な感じ。
歌詞がとても気になる歌です。

2番サビからです。

あなたは優しい人だからあたしは手も足も絆も委ねよう
始まりも終わりも朝も暗闇も必ず2人で迎えよう
だから離して そしてくたびれてもう一度眠ろう

届けられるもの全てを両手に抱え
あたし空から飛んできたのよ

2人の時間は宇宙の中で言うチリの様なものなのかもしれない
時折見せるずるい仕草もワンシーンの1秒かもしれない
じゃあね木星に着いたらまた2人を始めよう

人の生きている時間なんて、宇宙の歴史の中では一瞬のできごとかもしれない。
「あなた」とはいつだって2人でいたいけれど、いつか本当の終わりはくる。
「あたし」はこの世からいなくなってしまった。
しかし、「あなた」が「あたし」のそばから離れない。
「あなた」も程なくして眠りについたとき、「あたし」が宇宙から迎えに行った。
今度は「木星」でまた2人でいようね的な曲なのかなあと想像しました。

終わったあとのことは私にはわからないけれど、生まれ変わりってあるのだろうか。

「あたし」は何度生まれ変わったとしてもその度一緒にいることを求めているように見える。

究極の永遠を信じているのかなあと。

M13.心に乙女

『木星』に続き壮大な感じもあり、『それだけ』のような2人の世界~感を感じます。

最後の3曲の流れがすごく良い。
『秋そば』3部作、最高です。
夜まったり聴きながら、『心に乙女』で眠りにつきたいです…。

『秋 そばにいるよ』全体感想

『秋 そばにいるよ』は割としっぽり系で、こんな面があるんだなあと驚かされたアルバム。

もっとaikoを聞きたいと思うきっかけとなったというか。

聴いているとaiko自身も色々あったんだろうなーと思わされるところもあるけれど、落ち込んでいる人を励ましてくれるところもあり、最後にはまるっと包みこんでくれるようで、タイトル通りそばに寄り添ってくれているように感じます。

恋愛の曲はもちろんあるんですが、苦悩や人のはじまりや終わりを考えさせる深いアルバムだなあと思いました。

そんな感じでした~。

ではでは。