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カカフカカ1/2/3巻【ネタバレ感想】「ちょうどいい」は誰でもいい訳じゃない

カカフカカ1/2/3巻【ネタバレ感想】「ちょうどいい」は誰でもいい訳じゃない

こんにちは、ナカノです。

『カカフカカ』が面白い。

気になるとこだけ美味しく頂こう的なネタバレ有感想です。

それではどうぞ~。

1巻|カカフカカ あらすじ

カカフカカはこんなお話。

主人公は寺田亜紀(24)。現在フリーターでコンビニ店員をしている。

彼氏の浮気で同棲を解消。お金がないので、友人の後釜でルームシェアすることになる。

そこで出会ったのが、中学生のときのクラスメイトで元彼の本行智也

亜紀にとってははじめての相手で。

彼はここ2年ほど「たたない」そうだが、なぜか亜紀には反応する。

絶対に嫌なことはしないから協力してほしいとお願いされ…。

設定がわーお。笑
そして1話目からダイレクト。
でも、面白かったです。

他にルームシェアをしている人が2人。
家の持ち主である長谷太一、本行の熱烈な信者 栗谷あかりがいます。

2巻|ちょうどいい

まだ読み始めたところなのですが、2、3巻の好きだったところについてひとつ。

今回の感想は主に長谷さんについてです。

長谷さんの「ちょうどいい」話が好きなのでそれについてネタバレしつつ感想を書いていきたいなと。

色々はぶきまくりで読みにくいと思いますが、それでもよろしければどぞー。

5話

リビングにいるときに長谷さんに突然「結婚しない?」と言われる亜紀。

長谷さんは亜紀のことが好きなのではなくて、家に言われて仕方なくという感じ。

戸惑う亜紀。

なぜ自分なのかと尋ねると、家事全般できて、常識があって、でしゃばったりもしないだろうといった理由。

【長谷】
全体的にちょうどいいんだよ 寺田さんて

このときのちょうどいいは嫌な感じ。
ちょうどいいにしても、もうちょっと包みなさいよ。
亜紀、傷口に塩を塗りこまれてるような感じだよなあと。

9話

長谷さんにランチに誘われる亜紀。

そこには長谷母がいて、付き合っている体で話が進む。

この母親が強烈で、初対面で亜紀を見下したり、長谷さんの過去の話をしたり、自分がいかに頑張ったかという話を延々としてくる。

読んでいて、亜紀と一緒にうわぁとなってしまった。
アクが強い。

この母親を見て、長谷さんが亜紀に話を持ち掛けるのはわかるなあと。亜紀、しんどくないもの。

前の場面の長谷さんの亜紀に対する言い方はあんまりよろしくない。
だけど、長谷さんにとって「ちょうどいい」は切実なんだろうなあと思った。

あと、長谷さんひょうひょうとしてるように見えるけど、イライラを小出ししてる描写があるので、どう表に出していくようになるのかが楽しみ。

直接言葉に出してるところもあるけど。笑

石田拓実『カカフカカ』2巻 講談社 KC KISS より

3巻|誰でもいい訳じゃない

3巻のお話。

13話

亜紀と長谷さんの話の中

亜紀は長谷さんに、結婚するのは私じゃなくても誰でもいいんでしょと訪ねます。

【長谷】
……俺が言ったのは〝誰でもいい〟じゃなくて〝ちょうどいい〟なんだけどね

亜紀はちょうどよければ誰でもいいんですよねと、卑屈になりますが、

――例えば寺田さんて〝してあげる〟って あんま使わないよね

俺 実は そのへんの言葉 苦手でさ

こっちが特に頼んでもないことを

〝○○してあげたのに
あげてるのに
××してくれないなんて ひどい〟

とか言われたら最悪

吐きそうになる

あと、亜紀はよくあいさつするとも。

亜紀には自分で自覚がなく、よくわからない。

うん そーゆうもんなんだろうね
でも まあ
俺には 結構重要なんだよ
…くだんないけどね

長谷さんの話に対し、亜紀は自分が少し認められた気がして喜びます。

ここまで話してくれると、いい意味じゃないかってわかる。
ここまで言ってくれよ。笑

長谷さんの「ちょうどいい」はなんかわかるなあと思った。
何にでも言えるのだけれど、足りなくても、多すぎてもしんどくなってしまう。
ちょうどいい量って楽だもの。

「してあげた」とか思ったり、言わないようにしてるつもりでも、言ってるかもしれないと思うと怖い。
言われる側だと、自分もシャッター閉じてしまいたくなるから。

あと、人から見てくだらない事でも、自分の中では結構重要ってのもわかる。
順番を変えてやればいいじゃんということでも、どうしても自分の決めた順番でやらないと気持ち悪いなって思ったりとか。
ほんと、人から見たらどうでもいいようなことなんだけど。

14話

長谷さんの回想シーンがあるのですが、母親が強烈で。

何を言っても言葉は通じていない。
挨拶は返ってこない。
しょうがないから母親の望むことばで話し続けて、就職してやっと家を出ることができる。
1人暮らしで女性と付き合うも、部屋に上げるようになると、あらゆる女性の言い回しが気になり、母親がチラつき駄目になってしまう。

そんな夢を見ていて、目が覚めると熱が出ていて、リビングに行ったところで戻してしまう。
亜紀に世話を焼かれて、優しくされてなんだかわからず涙が出てくる。
朦朧としていて、今おかしいのかもと思いながらも、やっぱり結婚しない?という言葉が口に出てしまう。

ここで3巻はおわり。

母親超怖い。
長谷さんはどうでもよくなったと開き直っていましたが、いつも彼女と駄目になってしまうあたり、そーとうなトラウマになっているような。

長谷さん結構色々見せてしまったから、次どんな感じになるか気になる。
気にせず普通にするのか、もっとドバっと見せてしまうのか。
亜紀に対して、理想の母親像じゃないけど、根っこの部分が理想を求めてるんじゃーないだろうかと思ったり。
どーなるのかな。

石田拓実『カカフカカ』3巻 講談社 KC KISS より

おわりに

そんな感じで、亜紀と本行の話も面白いのですが、私的に長谷さん超気になるよって話でした。

ちょいちょい顔にイラつきが出てるのとか。表面上は明るいけども。

どっちかというと当て馬っぽい人の方が気になる。笑

グレーだったり、面倒くさいし、生々しいけど、なぜか重苦しくないので不思議だ。

中途半端さを楽しめる人には面白いかと思います。

今日はこの辺で~。

【作品データ】
石田拓実『カカフカカ』1~7巻 講談社 KC KISS